草に埋もれてどこにあるのか...
このあたりにあるはずだが。
このままじゃ、バーベキューができないぢゃないか...
家族とのバーベキューを夢見て、たったひとり、雑草に立ち向かった男がいた。
かぜのなかのすーばるー、すなのなかのぎーんがー

目の前の草をつかんでは投げ、むしっては投げた。
少しずつ地面が見えてきた。
でももう、握力が... 限界を感じた。
そのとき、左腕に鋭い痛みが走った。
ヒルだった。腕にヒルが吸い付いていた。
ひとりではムリか... 男は思った。
家族の笑顔が頭に浮かんだ。
男はあきらめなかった。
炉を囲むブロックが見えてきた。
ついに炉の全貌が現れた。
それは、Jr.達と作ったあの時のまま、そこにあった。
喜ぶ家族の顔を思いながら、男は家路についた。
「おまえ達が作った炉を、今日きれいにしてきたぞ。バーベキューやろーぜ!」
「え?そんなのあったっけ?」
Σ( ̄ロ ̄;)
へぇっどら~い、てぇ~るらぁ~い...
0 件のコメント :
コメントを投稿